「最近、なんだかイライラする…」それ、夏バテのサインかもしれません。広島市中区舟入漢方|ウエスギ薬局

「最近、いらいらするの。家族みんながそんな感じなの。子どももいうこと聞かないし、それに対してまたイライラするし。どうしたらいいの?」

先日、お買い物を終えたお客様が、帰り際にこんな相談をしてくださいました

イライラする女性
イライラする女性

「暑いから、みんな疲れているんですかね?」と

実はこれ、意外と関係があるんです

夏バテというと、

「体がだるい」
「食欲がない」
「疲れが取れない」

というイメージが強いですよね

でも、夏の暑さによる体の負担は、体だけではなく心の状態にも影響することがあります

「最近、なんだかイライラする」
「ちょっとしたことで腹が立つ」
「家族に優しくしたいのに、つい怒ってしまう」

そんなときは、もしかすると夏の疲れがたまっているサインかもしれません

イライラと夏バテ

夏の暑さは、体にとって「ストレス」です

暑い日が続くと、私たちの体は体温を一定に保とうとします

汗をかいたり、血流を調整したり、心拍数を変化させたり……

その働きを担っているのが、自律神経です

つまり、私たちが意識していなくても、体の中では

「暑い!体温を下げなきゃ!」

と、ずっと頑張っているわけです

さらに、

・寝苦しくて睡眠不足になる
・食欲が落ちる
・冷たいものばかり食べている
・汗をたくさんかく
・外と室内の温度差が大きい

などが重なると、体への負担はさらに大きくなります

こうした暑さや疲労も、体にとっては「ストレス」のひとつです

ストレス反応経路

ストレスに対応する「コルチゾール」

ここで関係してくるのが、コルチゾールというホルモンです

コルチゾールは、副腎から分泌されるホルモンで、体がストレスに対応するときに重要な役割を果たしています

ストレスを感じると、脳の「視床下部」がその情報を受け取り、そこから「下垂体」、そして「副腎」へと指令が伝わります

そして副腎から、コルチゾールが分泌されます

簡単にイメージすると、

暑さなどのストレス

視床下部

下垂体

副腎

コルチゾール

という流れです

コルチゾールは、決して悪いホルモンではありません

むしろ、体がストレスに対応するために必要な大切なホルモンです

暑さ・疲労・睡眠不足が重なると、体の調整にも負担がかかります

問題は、暑さや疲労、睡眠不足などのストレスが長く続くこと

体は一生懸命、ストレスに対応しようとします

すると、自律神経やストレス反応を調整する仕組みにも負担がかかり、少しずつ乱れが生じてしまうのです

その結果、

「なんだか余裕がない」
「ちょっとしたことが気になる」
「いつもなら流せることに腹が立つ」

といった状態になることがあります

もちろん、イライラの原因はひとつではありません

人間関係や仕事、家庭のことなど、さまざまな要因があります

でも、

「最近、急にイライラするようになった」

というときには、

「何か嫌なことがあったのかな?」

だけではなく、

「最近、ちゃんと眠れている?」
「疲れがたまっていない?」
「暑さで体力を消耗していない?」

と、体の状態にも目を向けてみてください

落ち込む女性
落ち込む女性

「私、性格が悪くなったのかな?」と思わなくて大丈夫

イライラしてしまうと、

「また怒ってしまった……」
「もっと優しくしたいのに」
「私って、こんなに短気だったっけ?」

と、自分を責めてしまうことがあります。

でも、もしかするとそれは、

心が狭くなったのではなく、体が疲れているだけかもしれません

特に夏は、暑さそのものが体力を奪います

そこに睡眠不足や食欲低下、冷たいものの摂りすぎなどが重なると、体は知らないうちに消耗しています

だから、イライラしたときこそ、

「私、ちょっと疲れているのかも」

と、一度立ち止まってみてください

家族みんながイライラしていたら……?

今回のお客様は、

「家族みんながイライラしている」

とおっしゃっていました

もし家族みんなが、

「暑い」
「眠い」
「だるい」
「疲れが取れない」
「食欲がない」

という状態なら、

「最近、うちの家族は仲が悪いのかな?」

と考える前に、

「みんな夏の暑さに疲れているのかも?」

と考えてみてもいいかもしれません

暑いときは、家族みんなの余裕がなくなっていることもあります

そんなときは、原因探しや反省会をするより、

まず涼しくする
まず休む
まず食べる
まず眠る

これも大切な夏の養生です

睡眠

夏のイライラを防ぐために、今日からできること

① 暑さを我慢しない

エアコンなどを上手に使って、体温調節にかかる負担を減らしましょう

「暑いけど、まだ大丈夫」と我慢しすぎないことも大切です

② 睡眠を大切にする

寝苦しい夜が続くと、疲れがどんどん蓄積します

夜はできるだけ快適な室温・湿度を保ち、睡眠時間を確保しましょう

③ 水分をこまめに補給する

汗をかく夏は、水分補給も大切です

大量に汗をかいたときは、水分だけでなく電解質の補給も意識しましょう

ミネラル不足はイライラの原因にもなります

④ 冷たいものばかりにしない

暑いと冷たい飲み物やアイスが欲しくなりますよね

ただ、冷たいものばかり摂っていると、胃腸が疲れて食欲が落ちてしまうこともあります

冷たいものだけに偏らず、温かい食事や消化のよいものも取り入れていきましょう

⑤ イライラする自分を責めない

これも大切です

「また怒っちゃった……」ではなく、

「もしかして、今の私は疲れているのかな?」

と、自分の体に目を向けてあげましょう

「イライラ」だけを見ないことが大切です

漢方相談でも、

「イライラするから、イライラを抑える漢方をください」

と考える方がいらっしゃいます

でも、漢方では「イライラ」というひとつの症状だけを見るのではなく、

・疲れやすいのか
・眠れているのか
・食欲はあるのか
・汗をかきやすいのか
・冷えはあるのか
・胃腸は弱っていないか
・更年期などによる体調の変化はないか

など、体全体の状態を見ながら考えていきます

同じ「イライラ」でも、原因や体質によって必要なケアは違うからです

だからこそ、

「イライラするから、この漢方」ではなく、
「なぜ今、イライラしやすくなっているんだろう?」

と考えることが大切です

まとめ

夏の暑さは、私たちが思っている以上に体へ負担をかけています

特に今年は異常な暑さですからね。。。

体温調節のために自律神経が働き続け、暑さや疲労、睡眠不足などのストレスが重なると、心にも余裕がなくなりやすくなります

「最近、なんだかイライラする……」

そんなときは、性格の問題だと決めつける前に、

「もしかして、夏バテしているのかも?」

と、自分の体をチェックしてみてください

そして家族みんながイライラしていたら……

「うちの家族、仲が悪くなった!?」ではなく、
「みんな暑さで疲れてるのかもね」

と、まず一緒に涼んで、休んでみましょう

夏を元気に乗り切るためには、体の疲れをため込まないこと

「なんだか最近、いつもの自分と違うな」と感じたら、体からのサインかもしれません

そんなときは、一人で抱え込まず、ぜひご相談ください

症状だけでなく、「どうして今、そうなっているのか」を一緒に考える

それが、私たちの漢方相談です

こんなこと相談してもいいのかな?と思わず、気になること、なんでもご相談くださいね

ウエスギ薬局 薬剤師上杉優子

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